奈良芸術文芸サロン|歴史観光の佐保山茶論

奈良芸術文芸サロン|歴史観光の佐保山茶論
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若松夏美バロックヴァイオリン・ソロの世界(開催 2020年6月6日&7日)は延期。
「新型コロナウィルスの国内感染の拡大している中、お客様の安全を最優先し、開催を延期し、事態の収束を待った上で開催時期を再検討致します。」(4月7日記載)

西洋古楽の愉しみ(開催2020年4月18日&19日)及び太田光子によるリコーダー・レッスン(開催2020年4月20日)は延期。
「新型コロナウィルスの国内感染の拡大が危惧される中、お客様の安全を最優先し、開催を延期し、事態の収束を待った上で開催時期を再検討致します。」(3月7日記載)

ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロで綴るバッハの世界 (2019.11.2&3 終了)
後援 奈良県・奈良市


品川 聖 ヴィオラ・ダ・ガンバ
中川 岳 チェンバロ


 孤高のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者品川聖と彗星のごとく現れた新進気鋭の若手チェンバロ奏者中川岳との共演。
 J.S.バッハ(1685年〜1750年)の曲の他、バロック音楽から古典派音楽へ移行する時代を担った中心的な作曲家であった4人のJ.S.バッハの息子達の中から、長男のW.F.バッハ(1710年〜1784年)と次男のC.P.E.バッハ(1714年〜1788年)の曲の演奏もしました。
 追加公演では、各演奏者が独奏でバロック音楽の時代(17c.〜18c.中頃)の他の作曲家の演奏をしました。





お客様のご感想(アンケートより)

(11/2)
●楽器が近くで見られ、音がよく聴けたのがよかった。

●ヴォラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番のアレグロが良かったです。ジャズのアドリブ、かけ合いのような面白さがあります。

●秋が深まる佐保山にヴィオラ・ダ・ガンバの音色がなじんで心地良い一時を過ごせました。中川さんの繊細なチェンバロに心が虜になりました。次回も楽しみにしています。

●とてもステキであり暖かみがある演奏で良かったです。バロック音楽を生演奏で聴く機会は少ないのでこのような演奏会は自分にとって貴重だと思っている。

●すばらしく感動、又お聴きしたい。

●初めて来させていただきましたが、会場の雰囲気も良く、素敵なコンサートでした。アットホームな感じが良いです。


(11/3)
●とてもレベルの高い良い音楽を聴けました。また今回の演奏者の演奏を聴きたいです。もっと沢山の人にお二人の演奏を聴いて欲しいと思いました。楽器も良かったと思います。

●プログラムも良く、チェンバロ、ガンバ共に清らかなすばらしい演奏でした。

●チェンバロの優しい音とガンバの低音の音が良かった。

●チェンバロはもっと繊細な音かと思っていたら大きな音も出るのだと、美しいです、音も演奏も楽器も。ヴィオラ・ダ・ガンバが豊かなやわらかくて太いチェロとは違う音で、もっと聴いていたかった。ヴィオラ・ダ・ガンバの曲が少なかった。ヴィオラ・ダ・ガンバ不足・・・でしたが、アンコールで大分満たされました。

●12のポロネーズを一気に弾いてしまう中川岳さんのエネルギーには驚かされました。品川聖さんの演奏は微妙な音色の変化が表現されていて音楽に深みと立体感があると感じます。

●素敵な空間で、素敵な演奏が聴けて良かった。曲の解説もあり分かりやすかったです。ありがとうございました。



◇各日の演奏曲目
11/2(土)
J.S.バッハ:ガンバソナタ 全3曲 BWV1027,1028,1029 / J.S.バッハ:前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998 / J.S.バッハ:ファンタジア イ短調 BWV922

(追加公演:ヴィオラ・ダ・ガンバ独奏)
J.シェンク(1660-after 1716):「ドナウ河のこだま」Op.9より、ソナタ 第6番 イ短調 / G.P.テレマン(1681-1767):「忠実な音楽の師」より、ソナタ ニ長調 / C.F.アーベル(1723-1787):「ガンバのための27の小品」より、WKO205,209,208


11/3(日)
C.P.E.バッハ:ガンバソナタ Wq88,136 / W.F.バッハ:12のポロネーズ / J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より、前奏曲とフーガ 嬰ハ短調 BWV849 / J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より、前奏曲とフーガ ホ長調 BWV878 / J.S.バッハ:ファンタジアハ短調 BWV906 / C. P. E. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 Wq. 136

(追加公演:チェンバロ独奏)
フランソワ・クープラン(1668-1733):『第21オルドル』(慕われる王妃、跳躍、クープラン、ハープ、小さな皮肉屋) 、『第14オルドル』より(恋の夜鳴きうぐいす、嘆くむしくいたち)、『クラヴサン奏法』よりプレリュード第5番、『第5オルドル』より(アルマンド「ラ・ロジヴィエール」、クーラント、サラバンド「危険」、フローラ、波)

◇プロフィール
Photo by 森下 恭
品川 聖 Hijiri Shinagawa ヴィオラ・ダ・ガンバ
桐朋学園大学およびブリュッセル王立音楽院卒業。ヴィーラント・クイケン氏ほかに師事。
留学中の2001年、信州でのソロ・デビュー以来、全国各地でコンサート活動を展開。2006年より「J.S.バッハ:ガンバ・ソナタ全曲」のコンサートを毎年開催。近年は活動の場を広げ、2015年NHK BSプレミアム「新日本風土記〜上高地」に出演。2016年松本と上高地で開催された第1回「山の日」記念全国大会において、皇太子殿下(現・天皇陛下)の御前でソロ演奏を披露。これまでに4枚のソロCDをリリース。東京古典楽器センター講師、日本ベルギー学会会員。


中川 岳Gaku Nakagawa チェンバロ
1993年三重県生まれ。4歳よりピアノを始める。2014年東京大学在学中に第27回国際古楽コンクール<山梨>鍵盤楽器部門で第1位(チェンバロ)を受賞。2016年夏より10ヵ月間ドイツのヴュルツブルク音楽大学にてグレン・ウィルソン氏にチェンバロを師事。留学中にチェンバロソロのCDを録音し、2018年5月にナクソスより『テレマン:6つの序曲TWV 32:5-10』としてリリースされた。2018年9月より「J.S.バッハ:チェンバロ作品全曲演奏会」シリーズを開始。演奏会情報 https://gakurecital.wixsite.com/home

フェルメール時代のリュート音楽 (2019.9.28終了)
後援 奈良県・奈良市・オランダ王国大使館

 
佐藤豊彦

11コース フランス式バロックリュート
(ガット弦を使用)

17世紀オランダ黄金期の画家フェルメールと同時代に活躍したオランダ唯一の歴史的バロックリュート奏者ヨハネス・フレズノー。
数年前に見つかったフレズノーの作品を世界を代表するリュート奏者佐藤豊彦が本邦初演しました。
フレズノーの他に同時代のフランスのリュート奏者である老ゴーティエ、デュフォーとムートンの作品を演奏しました。




お客様のご感想(アンケートより)

●アットホームなお話をお聞き出来て良かった。

●とても会場が良かった。オランダにフレズリーという作曲家がいたことが3年前にわかり、意外といい曲を残しているのが分かった。

●またリュートを聴いてみたい。トークも楽しかった。古い楽器は弾いていると前の奏者の存在があるというお話。

●とても良かったです。また来ます。

●お話がとても興味を覚えました。長く続けて下さい。

●初めてリュートの生音を聴かせていただき感激しました。やさしく心に響く音ですね。途中で外の鳥のさえずりと一緒になってより心地良さを感じました。素敵な場所で素晴らしい音を聴かせていただきありがとうございました。

●お話も交え素敵なリュートの音が聴けて良かった。心地良いひとときの時間を過ごせました。

●シンプルなコンサート形式と空間が良かった。

●小節線の無いプレリュードの語るような音の表出に独得の印象がありました。

●時が止まったように静かなフェルメールの絵の向こう方にある、時の流れや、人の心の動きを感じた気がしました。

●心地良く聴くことが出来ました。

●いいリュートを生演奏で聴けて嬉しかったです。

●素晴らしいかった。(会場や形式を含む。)

●とても美しい音色、やさしく、悲しく、心癒されました。昔の?という感覚でなく、曲が作られた時代も、心癒すため音楽あったのかなと思いました。ムートンさんの曲は特に詩をつけて歌ったのでは?と思ってしまう位演奏したのかなぁ〜と思いました。とても楽しいひとときをありがとうございました♪♪又期会がありましたら聴きにきたいです。フレズノーの3曲目あたりから音が大きく聴こえたような気がした。温まると音が変わりますか?

●いつも演奏も話も楽しませていただいています。ありがとうございました。

●場所も楽器も初めてで、素晴らしい雰囲気とリュートの音色が良かった。

●アットホームな雰囲気が豊かな音色にマッチしていて感動した。

●散歩していて素敵な場所だと思ったから来ました。説明が詳しくて興味深かった。快い時間でした。

●茶論の雰囲気と音楽が良く合って良い時間を過ごせました。奏者のお話も楽しく、歴史の一部として納得出来ました。中々演奏家がそこまで話して下さる(知っている?)人はいないので、さすがだと思いました。

●調律に関するお話、とても興味深かったです。演奏技術だけでなく、調律についての知識や技術も大切なんだと改めて気付かされました。300年以上昔の音楽でも、我々現代人にも共感できるのは、不思議。今も昔も人間は変わらないということの証拠なんでしょうか。

●とても雰囲気が良かった。親しみやすい話し方でした。リュートの音も素晴らしい。

●先生のお話、曲、茶論の雰囲気すべて良かったです。特に老ゴーティエの曲が好きだった。ムートンの曲も変化に富んでいて好きでした。リュートの話しをたくさん伺って耳も慣れてきた最後にもう一度フレズノーの曲お聴き出来、うれしくすばらしかったです。


曲  目
◇Johennes Fresneau フレズノー(1615/16‐1696以前)
Suite in A-major組曲 Aメジャー・F#マイナー
Préludeプレリュード / Tombeauトンボー / Couranteクーラント/ Sarabandeサラバンド / Gigueジグ
Les Larmes de DeFresnaeu フレズノーの涙

◇Vieux Gaultier (Ennemond Gaultier) 老ゴーティエ (1575‐1651)
Suite in F#-minor/A-major 組曲 F#マイナー・Aメジャー
Allemande, la Pompe funèbreアルマンド「葬送」/ La Pleureuse Couranteクーラント「泣き女」/ Sarabandeサラバンド / La Cheèvre (Canarie)カナリー「雌山羊」

◇François Dufaut デュフォー (1604以前‐1682以前)
Suite in A-minor 組曲 Aマイナー
Préludeプレリュード / Allemandeアルマンド / Couranteクーラント / Sarabandeサラバンド / Gigueジグ

◇Charles Mouton ムートン(ca.1626 - ca.1720)
Suite in C-minor 組曲 Cマイナー
Tombeau de Madame Pavanneパヴァーヌ「貴婦人に捧げるトンボー」/ La Deliberée Couranteクーラント「毅然とした女性」/ La Bergere Sarabandeサラバンド「羊飼いの娘」/ La libertin Canarieカナリー「自由思想の女性」


フェルメール時代のリュート音楽

〜フェルメール作「窓辺でリュートを弾く女」が奏している曲の謎に迫る〜

〜9月発売されるCD「IKI=Brisé」について〜

〜ガット弦について〜

元オランダ王立ハーグ音楽院教授 佐藤豊彦



 数年前にオランダ唯一の歴史的バロックリュート奏者ヨハネス・フレズノーの作品が見つかり、昨年私はそれをCD(2019年9月発売予定)に録音しました。フレズノーは1616年か17年にフランスで生まれ、オランダに移住して活躍し、1696年以前にオランダの大学町ライデンで亡くなっています。彼の作品はコンサートでは今回が本邦初演です。
 1632年にオランダのデルフトに生まれて1675年に亡くなったフェルメールに「窓辺でリュートを弾く女」と言う絵があります。この絵のリュートが11コースのいわゆるフランス式バロックリュートと呼ばれるもので、この女性はフレズノーの曲を弾いているに違いありません。フレズノーのお弟子さんである可能性も高いです。当時、他にオランダではこの種のリュートを習う方法が無かったからです。デルフトは私が住んだハーグの町からは歩ける距離で、ライデンも冬にはスケートを履いて運河を滑って行ける距離にあります。

 CDにはフレズノーの他に同時代のフランスのリュート奏者である老ゴーティエ、デュフォーとムートンの作品も収録されています。タイトルは「IKI=Brisé」です。Briséは直訳すれば風(靡き)ですが、ここでの意味はむしろ禅の自然(じねん)共通すると思います。つまり右から風が吹けば私は左に靡き、左から吹けば右に靡く。どこにも居ないけれどどこにでも居る。これは「いき」にも共通します。
 「いき」は江戸時代(1603年以降)に生まれた美的感覚です。究極は歌麿の絵にみられるもので、ヨーロッパのバロック期に於けるルーベンスなどの描くグラマーな女性の肉体美とは反対にほっそりとしたしなやかな女性の美しさを表現したものです。音楽の主流も17世紀には大掛かりになり、派手でスピード感やボリューム感も増えてきますが、リュートはむしろ逆の方向へ進んで行きます。日本の茶室文化にも似ています。その意味ではほとんど小さな絵しか描かなかったフェルメールとも共通していると言えるのではないでしょうか。

 なお、使用する弦は当時同様、羊の腸を捩って作ったガット弦です。ガット弦は温度や湿度に敏感で扱いが大変なので、今日ではほとんど使われていません。しかし、その特性はナイロンやカーボンなどの合成樹脂では補えません。ナイロンやカーボン弦でもリュートを歌わせることは問題なく出来ますが、語らせることは出来ません。ヨーロッパの古い音楽はその各々の言語に基づいて作られています。従って歌うだけでは二次元の表現で終わってしまいます。語ることが出来れば、それが立体化した三次元の表現になります。これがガット弦の特性です。分かりやすく言えば、合成樹脂の弦は均一な音が出せます。強弱を付けて綺麗に歌うことができますが、平面的(つまり二次元)で退屈です。ガット弦は一音一音が異なります。言わば不均等ですが、それが言葉になって語りかけてくれます。演奏技術も、今日のピアノやギターではどの指も均等な音が出せる訓練をしますが、それと正反対に、リュートでは各指が異なった役割の音を出す訓練をします。


佐藤豊彦Toyohiko Satoh プロフィール

世界を代表するリュート奏者として活動する佐藤豊彦は、1968年にスイスへ留学し、1971年に世界初のバロックリュートLPをスイスで録音してデビュー。1973年にはオランダ王立ハーグ音楽院の教授に抜擢され、2005年に退官するまでの30年以上、世界各国で活躍する数多くの後輩リュート奏者を育てた。1982年のカーネギーホールでのリサイタルは、ニューヨークタイムズに写真入で絶賛を博した。30枚近いソロLP,CD、そして数えきれない程のアンサンブルでの録音の中には1980年にオランダでエジソン賞、同年に文化庁芸術祭賞、1983年と2008年にはレコード・アカデミー賞など、多くの受賞がある。作曲家としても世界各地の現代音楽祭に参加し、自作品によるCDも3枚ある。バロックリュート教則本を始め、リュート現代音楽カタログ、自作品や編曲集などの楽譜の出版物もある。2000年には「リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン」の会長に就任し、特に日本に於けるリュート奏者、製作者、愛好家の普及に貢献すべく力を入れている。さらに音楽家のための禅茶道「楽禅古流」と気功「楽禅式呼吸法」を考案し、能楽を学び、伝統的な日本の精神文化との融合を目指して、現在も国際的に活動を続けている。1943年生れ。


佐藤豊彦に関する詳細情報は
リュート愛好家のWebsite「朝歌:CHOKA」に掲載されています。

「朝歌:CHOKA」のHPはこちら

An Evening Hymn 夕べの賛歌〜リュートと一体化する17世紀歌唱の妙技〜(2019.6.8&9終了)
後援 奈良県、奈良市、リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン

加藤佳代子(ソプラノ)

櫻田 亨 (アーチリュート)

佐藤豊彦 (ナビゲーター)



元オランダ王立ハーグ音楽院教授佐藤豊彦による曲目解説の進行で、加藤佳代子の暖かく美しい声と、櫻田亨のガット弦のアーチリュートによるニュアンスに溢れたコンティヌオとの絶妙な組み合わせの響きとこれらの歌に関連したソロ曲の演奏を十分堪能しました。




お客様のご感想(アンケートより)


6/8
●歌とリュートの組み合わせは素朴で癒されます。イギリスの曲の方が日本人になじみやすいかもと思いました。

●歌もリュートも素晴らしかったです。かぶりつきで聴く機会はなかなかありません。感激しました。

●とても贅沢なひと時を過ごさせていただきました。

●贅沢な雰囲気・音響で聴けて嬉かった。

●美しい声、ささやくように歌うのを聴くと気持ちが落ち着く感じ。時々外から鶯の鳴き声が聞こえてとても良いコンサートでした。

●歌とリュートがとてもよく共鳴して素晴らしいひと時でした。

●リュートとソプラノの声がとてもマッチしていてリッチな時間を過ごすことが出来て幸せな時間をありがとうございました。リッチな気分を鶯の鳴き声と共に過ごせました。

●リュートとソプラノの響き(からみというか組み合わせ)良かったです。しっとりとして美しかった。リュートは初めて聴きました。歌との組み合わせはとってもしっくり落ち着いた気持ちになりました。

●とても会場が良かった。

●素敵な午後の時間を過ごせました。また聴きたいと思います。佐藤先生の解説もとても良かった。

●演奏、ナビゲーション、会場の全てが良かった。とても心豊かになりました。

●櫻田さんのリュートを初めて聴かせてもらいました。加藤さんのソプラノと共に繊細で色っぽい演奏にほれぼれしました。もちろん佐藤先生のナビゲートもとても楽しく聞かせていただきました。佐保山の初夏にマッチした素晴らしいコンサートでした。

●会場、演奏、奏者との距離が良かったです。古楽にぴったりの会場。リュートの響き、古楽の歌唱スタイルによる歌。とても美しくゆったりとした時間を楽しめました。解説も分かりやすく良かったです。

●全て良く、時々ソプラノの加藤佳代子さんが歌っている間に外から鶯の鳴き声が自然に聞こえて新緑の中でうっとりとした気持ちになりました。ナビゲーターの解説も心地良く聞けました。短時間でしたが素晴らしいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

●イギリスの曲が声とも相まって良かった。アンコールの曲も繊細な声と良く合っていて美しかった。佐藤さんのナビゲートがあることでその時代の音楽へ理解も深まったと思う。

●美しい歌声とリュートの音色のひと時。ほんとうにありがとうございました。

6/9
●美しい歌声とリュートの音色のひと時。ほんとうにありがとうございました。

●とても雰囲気が良かった。

●2階席で聴かせていただきましたが、まるで自分の膝元から音が聴こえてくるような感じでした。

●すばらしい音楽と共に時間を過ごすことが出来て良かった。

●リュートが身近に感じられた。

●2日共拝聴いたしました。1日目と2日目で演奏者のポジションが変わりましたが、2日目の方が断然良かったです。加藤さんのソプラノが柔らかく広がり、櫻田さんのアーチリュートとのバランスが良く、微妙なニュアンスが伝わってきました。この会場はソプラノコンサートも素晴らしいです。

※主催者より:このお客様は両日とも1階席の一番前の席で聴かれました。今回の演奏会から2階席の両側に反響板を設置しましたので、1日目の演奏者のポジションは今までより1メートル50冂度前にしました。1日目の演奏会終了後、いつも2階席に座られているお客様に今回の2階席の音響についての感想を伺ったところ、これまでのポジションで良かったのではないかと思い、2日目はこれまでのポジションに戻しました。そのお客様は2日目もお越しになられましたので、2日目の音響について感想を伺いましたら、2日目の方が響きは断然良かったと言われました。主催者の私は2日共1階席で、1日目は一番後ろの席で、2日目は一番前の席で聴きましたので正確には比較出来ませんので、今回のお客様のご意見ありがたく思います。今後演奏のポジションはいつものポジション(今回の2日目のポジション)で行います。

●演奏も解説も良かったですが、意外と解説が話題豊富とても面白かった。女性のソロは割合苦手意識がありましたが歌声というか歌い方がとても好きです。

●リュートにぴったりのホールで素晴らしいです。

●歌もリュートも全て良かったです。カッチーニ、鶯の鳴き声との共演が良かったです。お二人には是非また来ていただきたいです。

●古楽の曲をあまり聴いたことがなくとても新鮮でした!木々が揺れる様子や鶯のさえずりと共にとても高尚な休日を過ごせました!

●会場と曲、歌のマッチングが良かった。CDとは違う生演奏が素晴らしかった。

●演奏、歌、解説全てに色、表情があって豊かになりました。ありがとうございました。


◇プログラム

2019/6/8 Saturday
*イタリア
あの蔑みの眼差し クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643) / ああ、つまづき倒れる私クラウディオ・モンテヴェルディ / <リュートソロ>ガリアルダ ラ・クラウディアーナ ピエトロ・パオロ・メリイ(Vezezia 1614) / どうか戻ってきておくれ、私の幼子よ ジュリオ・カッチーニ(1545-1618) / 麗しい真紅のバラよ ジュリオ・カッチーニ / 我が魂よ、今こそ別れの時 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
*イギリス
変わることのない愛 ニコラス・ラニエー(1588-1666) / クラローナ ジョン・ブロウ (1649-1708) / <リュートソロ>エアと角笛 ヘンリー・パーセル(1659-1695)編曲:佐藤豊彦 / つかの間の音楽 ヘンリー・パーセル / 夕べの賛歌 ヘンリー・パーセル
(アンコール)
楽しもう、甘美なやすらぎを ミシェル・ランベール(1610-1696)

2019/6/9 Sunday
*イギリス
夕べの賛歌 ヘンリー・パーセル(1659-1695) / つかの間の音楽 ヘンリー・パーセ / 変わることのない愛 ニコラス・ラニエー(1588-1666) / クラローナ  ジョン・ブロウ(1649-1708) / <リュートソロ>エアと角笛 ヘンリー・パーセル 編曲:佐藤豊彦 
*イタリア
どうか戻ってきておくれ、私の幼子よ ジュリオ・カッチーニ(1545-1618) / <リュートソロ>ガリアルダ ラ・クラウディアーナ  ピエトロ・パオロ・メリイ(Vezezia 1614) / 我が魂よ、今こそ別れの時 ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643)
*フランス
<リュートソロ>アントレー第3番 ロベール・バラール(Paris 1611) / ため息をつくような人間をやめよ ピエール・ゲドロン(ca.1570-ca.1620)/ 楽しもう、甘美なやすらぎを ミシェル・ランベール(1610-1696)
(アンコール)
ああ、つまづき倒れる私 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)

◇プロフィール

加藤佳代子 Kayoko Kato
名古屋音楽大学、オランダ国立ズボレ音楽院声楽科卒業。同ティルブルグ音楽院古楽アンサンブル科にて学ぶ。ソリストディプロマ、教育者ディプロマ取得。グレゴリオ聖歌から現代音楽まで幅広いレパートリーを持ち、バロックオペラ「オルフェオ」、エールドクール、フランドル楽派宗教曲などでオランダ国営テレビ、ラジオに出演。リサイタル「小鳥のうた〜リュートソング」「ソプラノとチェンバロによるイギリスバロック音楽」「A.ヴィヴァルディ〜イタリアバロックの祝祭音楽」を開催。東海バロックプロジェクトオペラ制作委員会による あいちトリエンナーレ2016舞台芸術公募プログム公演バロックオペラ「ポッペアの戴冠」タイトルロールにて好評を博す。同公演は名古屋音楽ペンクラブ賞を受賞。モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」、ペルゴレージ「スタバート・マーテル」他、古楽器との共演多数。東海バロックプロジェクトメンバー。


櫻田 亨 Toru Sakurada
日本ギター専門学校でギターを学んだ後、オランダ王立ハーグ音楽院でリュートを佐藤豊彦に師事。リュート、テオルボ、ビウェラ、バロックギター、19Cギターなどの撥弦楽器を幅広く演奏し、時代やその音楽にふさわしい使い分けを行っている。すべての楽器にガット弦を用いて歴史的な表現を引き出す演奏スタイルは世界でもまだ数少ない。ソリストのみならず、コンティヌオ奏者としてもその柔軟な対応力は多くの共演者から信頼を集めている。リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン事務局長。「やすらぎのガット・7つの響き(Variety of Lute Collections)」が初のソロCD。2枚目の「皇帝のビウェラ・市民のリュート」はレコード芸術誌「準特選盤」。その後は、のすたるぢあレーベルから佐藤豊彦・佐藤美紀と共に「3台のリュートによるデュエット」CDを、ソロCDとして「パッヘルベル 恋人のため息」「テオルボの音楽」をリリース。これらのCDも「準特選盤」となる。2017年発売の三重奏CD「ネーデルランドのリュート音楽」が、「特選盤」に選ばれる。


佐藤豊彦 Toyohiko Satoh
世界を代表するリュート奏者として活動する佐藤豊彦は、1968年にスイスへ留学し、1971年に世界初のバロックリュートLPをスイスで録音してデビュー。1973年にはオランダ王立ハーグ音楽院の教授に抜擢され、2005年に退官するまでの30年以上、世界各国で活躍する数多くの後輩リュート奏者を育てた。1982年のカーネギーホールでのリサイタルは、ニューヨークタイムズに写真入で絶賛を博した。30枚近いソロLP,CD、そして数えきれない程のアンサンブルでの録音の中には1980年にオランダでエジソン賞、同年に文化庁芸術祭賞、1983年と2008年にはレコード・アカデミー賞など、多くの受賞がある。
作曲家としても世界各地の現代音楽祭に参加し、自作品によるCDも3枚ある。バロックリュート教則本を始め、リュート現代音楽カタログ、自作品や編曲集などの楽譜の出版物もある。2000年には「リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン」の会長に就任し、特に日本に於けるリュート奏者、製作者、愛好家の普及に貢献すべく力を入れている。さらに音楽家のための禅茶道「楽禅古流」と気功「楽禅式呼吸法」を考案し、能楽を学び、伝統的な日本の精神文化との融合を目指して、現在も国際的に活動を続けている。1943年生れ。


◇CD「夕べの賛歌」の発売記念コンサートによせて  

元オランダ王立ハーグ音楽院教授 佐藤豊彦



 オランダで古楽歌唱法を学んだソプラノ加藤佳代子さんと同じくオランダでリュートを学んだ櫻田亨さんによる17世紀ヨーロッパの歌とリュートのコンサートです。過去半世紀近くオランダが古楽のメッカであったことはご存知の方も多いと思います。今では古楽は日本にすっかり定着しています。しかし、ガット弦使用のリュートと歌の組み合わせによるコンサートや録音は今までも稀にしか行われていません。ガット弦という自然の素材と人間の声との融合はニュアンスに富んだ暖かい、溶け合う響きがあります。これは、合成樹脂の弦との組み合わせでは作れないものです。
 今回のコンティヌオ(通奏低音)にはアーチリュートが使われます。これは普通のルネサンス調弦によるリュートに長い竿(=弓=アーチ)に張られた数多くの低音弦を持つ楽器です。主に17世紀に歌の伴奏などに使われました。コンサート1日目の曲目はイタリアとイギリスです。そして2日目はイギリスとフランスの曲目です。歌とリュートの組み合わせによる演奏は、単純に「歌と伴奏」と言う考えでは成り立ちません。歌い手がリュートの小さい音に耳を傾けながら、その中に溶け込んで一体になるように歌わなくては美しく作り上げることが出来ないのです。同時に聴く方もかしこまって受け止めるのではなく、加藤さんの暖かく美しい声と、櫻田さんのガット弦のアーチリュートによるニュアンスに溢れたコンティヌオとの絶妙な組み合わせの響きの中に溶け込んで酔って頂けたらと思います。アーチリュートによる、これらの歌に関連したソロ曲もいくつか演奏されます。
 櫻田さんにはすでに数多くのソロやアンサンブルのCDがありますが、コンサートでは豊富な経験のある加藤さんにとっては初めてのCD「夕べの賛歌」の発売記念コンサートでもあります。


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